小型レイアウト
バイエルン王国:黒い森鉄道を作る

その1 準備段階

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upload 2013/8〜

はじめに
昔から作りたい情景がありました。 それはドイツ、バイエルン地方の黒い森 (Schwarzwald)です。
しかし、この黒い森地方に行った事はありません。 でも何となく作りたいのです。
これは、あるレイアウトプラン誌に載っていた黒い森の情景が気に入ったからです。

そして、そのレイアウトの線路配置は終着駅があって、リバースを通ってまた終着駅に帰ってくる、end to endというエンドレスでは無いプランです。

この2つが気に入って、いつかはレイアウトにしたいと思っていました。

レイアウトを作りたいと言うのは、こういう本とか実景で見た事から気持ちが高まって、作り始める事が多いようです。

プラン
リバースがあるのでメルクリンが手っ取り早い。 すでにCS2も持っているので、メルクリンの線路と車両を少し買えば何とかなりそうだと、入門セットを買って、メルクリンを試しました。
そして、リバースで帰ってくる線路配置が出来あがりました。
線路配置です。

サイズは182×103cmで、定尺板より少し大きい程度です。

HOでこの程度の大きさは小型レイアウトの範疇に入ります。
後ろに20cmの張り出しがある定尺ボードの上に線路を置いて線路配置を確認。
以前に作ったNゲージ用の築堤を切り貼りして、線路の下に引き、高低差を付けて情景の確認と、列車の勾配での走行を試しました。

勾配は約2%程度で、これ以上きついとゴムタイヤなしの機関車はポイントでスリップしそうです。

小型機関車は重量が軽いので、ポイントで集電シューが持ち上がると車体も少し持ちあがりぎみになり、スリップする様です。
真ん中に鉄橋を作りたいので、湖を作ります。
でも、山に囲まれた湖の感じがもう一つ掴めません。
今度は手前の駅を高くして、後ろの情景を低くしてみました。

湖付近は、高さが減ったので情景が収まりやすい。
ここで、鉄橋の線路が道床付きのCレールだと下が透けて見えないので、手前のKレールに変えます。
CレールとKレールでは規格が違います。
そこで、接続用の線路が製品化されています。

これを使えば簡単につながるのですが、このプランには長さが合いません。
そこで、切り継ぎして、都合の良い長さになるようにしました。
中央レールの配線は、直接コードでつないでいます。
鉄橋を置いてみました。
しかし、線路を低くしたので、水面と鉄橋の間にスペースが取れません。

これは困る。
と言ういきさつがあって、結局後ろを高くする事に。

カネライトフォームという、スタイロフォームに似た材料の3cm厚さの物を購入して、築堤他、地面作り。

黄色い西洋かんなで削って、スロープを作っています。

定尺の上に置いているだけで、固定はしていません。
鉄橋部分はこんな感じで、Kトラックの部分は枕木の間から下が見えます。
築堤にポスターカラーで色を塗りました。
こちらは、滝のつもりです。
半田ごてで岩肌らしくしました。
ここまでで、こんな感じ。

定尺+のボードの上に置いてあるだけです。
定尺ボードの上に置くだけでは、細部が作りにくい。

そこで、ちゃんとレイアウトにしようと木材を購入。
枠板は日曜大工店で必要な長さに切ってもらって、簡単でしたが、やはり井桁に組みたいのでほぞを入れました。
定尺ボードの上でレイアウトの組み立てです。井桁にしたので板が倒れずに、工作がやりやすかったです。
端はくぎ打ちで止めました。、
表に5.5mmのベニヤを貼って一応出来上がり。
サイズは182×103cmで、ほんのちょっと定尺(182×90)より大きいので、ベニヤは2枚必要でした。
桁には配線用のコードを通す溝をつけました。
取っ手をつけました。

これは定尺ボーその上に載せているので、レイアウトの台枠の下に指が入らないので、この取っ手を持って台枠を持ちあげるためです。

今までに作ってあった築堤を載せて、線路を置いたところです。

これで、順調に進むはず、

だったのですが、実は5.5mmのベニヤを貼ったので台枠が重い。

普通のレイアウトなら問題の無い重さですが、実はこのレイアウトを仕舞うために、立てかけ式で考えているのです。

ですから、こんなに重くては立てかけたり動かしたりできない。

さあ、どうしよう。 車輪? バランサー?
ここで、一旦貼った5.5mmのベニヤ板を全部剥がして、2.7mmの薄いベニヤ板に貼り変えました。

一旦貼ったものを剥がすのはかなり勇気が要りました。

今度はベニヤを長手方向に貼って、手前の狭いところももちろん貼ります。

これでずいぶん軽くなったけれども、本体はぐにゃぐにゃで可弱い感じです。
立てかける事も視野に入れて、奥になる部分(写真手前)の角を、頑丈に補強しました。
手前の駅になる部分はベースのベニヤの上の、さらにもう一枚2.7mmのベニヤを貼りました。

築堤部分を置くと、かなり完成してきた気がします。
気がするだけです。 いまから凄く手間が掛るはずです。

その1 おわり

その2に行く

つづく