小型レイアウト
バイエルン王国:黒い森鉄道を作る

その5 仕上げ

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upload 2013/9〜

はじめに
レイアウトを作り始めましたが、このレイアウトは今までのレイアウトの様に、凝って作りません。

できるだけ簡単に作ります。

のつもりでしたが、他人に言わせると結構凝っているとか。

いや、地面のベニヤを隠してしまうにはこれぐらいの手間は仕方が無いです。
給水塔をレイアウトに設置。
スポートが可動すると良いのですが、横を向いたままは止むをえない。

始めにキットの構造が解っていれば動くようにするのはさほど手間はかからないと思います。
Nochの木の材料を貰ったので、これで木を作ります。

枝を適当な長さに切り、スポンジを接着しました。


枝も細かくてスポンジが内側まで入らないし、枝の白さも気になります。
なんのかんの色々試したけれど、細かい枝を切り取って、枝も幹も濃い色に色を塗りました。

やはり色ぐらい塗らなくちゃあ!
でありますが、筆塗りしたので手間が掛りました。
面倒と思っても、エアーブラシの方が仕事が早いはずです。
そしてウッドランドのフォーリッジを適当に貼って仕上がりです。

宮殿の池の中にある像を作ります。

ちょっと色っぽいお姉さんや、赤ん坊を使って、
赤ん坊にはプラシートで羽を付けました。
天使に早変わり。
丸い台座に石などを置いて、人形を配置し、金色を塗って完成。
こうなりました。
宮殿作り

これはもともと郵便局の建物です。それをオペラ座風に改造したもので、ウイーンチロル鉄道に使っていました。

この建物を宮殿風に改造します。
目的とするのは、このリンダーホーフ城です。
ルードヴィッヒの城です。城と言っても事実上宮殿ですので、今後宮殿と呼びます。

上の郵便局の建物を如何に少ない手間で、この城に近いイメージにするかです。
まずは、丸い柱です。プラのパイプを組み合わせて柱らしくしました。
片側の柱を取り付けて、壁を白く塗ってみました。

ちょっと豪華に見えてきたでしょう。

なお、建物が3階建てで高すぎるので、3階部分をちょん切ろうと思いましたが、めんどうなので目をつぶる事にしました。 だからプロポーションが背高のっぽなのは許して下さい。
窓の部分をこのようにくり抜いて、人の像を入れるスペースを作りました。
正面上の飾り板の製作です。

プラバンを切って。
プラバンに色々な部品を適当に作って付けます。
渦巻きみたいなものはザクセン保存鉄道の旧宮廷教会の屋根の柵を作った時に余った柵の飾りの渦巻き状のものを貼りつけました。

他にもなにか余っている物を付けたりして。
人形も適当に貼り付けて
前面上部に取り付けて、上と回りに像を取り付けました。 もちろん像もプライザーの人形になにかしらの改造をしています。

建物屋根の柵も、プラの棒を買ってきて、自作しました。
この棒はevergreen アメリカ製で、材質が柔らかいので切りやすいし、曲げてもおれないのでとても使いやすいです。
模型店で簡単に手に入るので助かります。

これで宮殿は完成。

実物に比べて、背が高く窓も多くて品格が無いのですが、これで良し。

フォギュアを置けばもうちょっと立派に見えるはずです。
いよいよ黒い森レイアウトも最終段階。

湖です。
これは下に空色の紙を置いただけなので、この後でポスターカラーで色を塗りました。
少し色が濃くなっているのが解ると思います。

ここにノッホの水面剤を入れます。

水準器で水平を測っています。
この水面剤は一液性で、そのまま注入するだけです。

少し泡が浮いて来ました。
ドライバーの先で潰しますが、結構つぶれない。

それに匂いもします。

でも、簡単に使用できるのが良いです。
上の写真で綺麗だと思ったのですが、乾燥してくると、下の紙にしわが寄って、水面が凸凹になってきました。

それに、かなり下に吸い込んだ様で、深さが全くなく、艶も無くなってきました。

これで我慢するか?

さあ、どうしよう??・・・・

紙のしわは残っているし、艶は少ないし、もう一度水面剤を入れればよかったのですが、

水の色が濃いと思って、白い色を塗り始めてしまいました。
アクリル絵の具が、うまく乗らない。そこでポスターカラーで塗りました。

全体を薄い色にして行ったのですがどう見ても水の色ではありません。

そこで、絵の様にすれば良いだろうと、水に写った景色まで描いてしまいました。
雲も、、、
挙句の果てに鉄橋の影まで描きました。



写真で見ると解りにくいのですが、まるまる絵なので、水面らしくありません。

でもレジンを入れれば、何とかなるだろう。
レジンです。 きっちり主液と硬化剤の重さを測ります。
主液に緑色のアクリル絵の具をほんの少し入れて色を付けました。

その後に硬化剤を入れてかき回した状態です。

これを水面に入れます。
一見綺麗ですが、鉄橋の影が2つあります。 一つは描いたもの、もう一つはレジンに写った本物の影。

見る場所を変えると本物の影は動きます。
こちらから見ると、本来山の影が映るはずが無い所に影を描いてあるので、実に奇妙です。
水の底に山があるように見えます。

この時点で、硬化が始まっていますが、まだ柔らかいところがあります。

この時に、ユータさんが見に来られました。
そして、
レジンが所々固まらない。
べとべとのままだ。

実は上にあるレジン計量の写真で容器の上近くまで液が入っている。これが原因で主液と硬化剤をしっかり混ぜられなかったようだ。
大失敗。

そこで、ほぼ全面にジェルメディウムを塗る。
どうせ波表現に塗るのだが、今回は表面を固めるのも兼ねて塗った。

写真では白いのですが、固まれば透明になります。
ところがやはり固まらない、表面がべとべとのままなので、改めてレジンを買ってきました。


今度は失敗が許されないので、レジン用の着色剤も高価でしたが、購入。
容器に半分ほどにして、硬化剤と良く混合しました。

手がだるくなるほどよく混ぜました。

これを数回行って、湖に注入。
今度はしっかり硬化しました。

大成功ですが、表面がピカピカ。

これでも良いのですが、
波の表現にジェルメディウムを塗りました。 これも波の形が難しい。
うまい波の表現が出来ませんでしたが、こんな感じで良しとします。


あー、レジンなどでこの湖にかかった費用は、1万円近い。

でも、この大きさなら失敗しなくても、6000円ぐらいはかかるのは覚悟した方が良いです。
給炭台作り。

石炭を機関車に積み込む給炭台の完成品を見つけたので買いました。

ファーラーの製品で完成品で2980円と案外安い。

何と言っても完成品は手軽で便利だ。
早速レイアウトに置いてみる。

ちょっと大きいか?
これでは機関車が隠れてしまう。
そこで、石炭置き場を鋸でちょん切った。

クレーン台は置いてあるだけなので簡単に外せる。

完成品の色のままではきれいすぎるので屋根、建物、石炭置き場など色を塗って。
エアーブラシでさらに汚した後、石炭(Bush製)を入れてボンドで固めて完成。


まあ、完成品と言えどもある程度の手間を掛けると、見違えるように重厚になる。
レイアウトの芝生マットを剥がして、置く場所を作り、
フィギュアも配置して、完成。


こうやって見ると、機関車にウエザリングしていないのが不自然だ。

その内に機関車も汚そう。

 これで、「バイエルン王国 黒い森鉄道」の製作記を終わります。
 
 完成後の情景は、また別にページを作りたいと思います。

 2013年7月から作り始めて、10月頭完成なので、ほぼ3カ月間の工作でした。
 
 追記、宮殿の屋根の色を塗り変えました。


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