昭和レトロ情景館

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upload 2021/12

兵庫県はたつの市にある、昭和の時代を模した、16番ゲージのレイアウトです。
訪問したのは2021年12月です。
本竜野駅から歩いて20分、

この築200年の民家の二階に昭和レトロ館があります。 

入館料450円で一般公開しています。
   全景です。
レイアウトも凄いけれど、天井の梁が凄い。
天井を見に来る人も居るとか。

   家の数が多くて圧倒されて何から写して良いのか分からない。
取りあえず、扇形機関庫が見える位置から駅を望みます。

昭和40年代をモデルにしているとかで、電化していない蒸気機関車と気動車が走る風景です。

   レイアウトの一番奥、左端から順番に見ることにしました。

田舎の風景です。
木に隠れた後ろに線路があって、見えないけれどD51が止っています。 
   農家の倉庫でしょうか、こういう景色は好きです。
畑や田んぼもちゃんと作物が植わっていて、何処にでもありそうな田舎の風景。
   農家です。
干し柿が吊してある。
縁側にミシンが置いてある。
自転車もあるし、さりげなく小物が沢山あって、並の作り方ではない。

細かいところまで人が暮らしている情景が出ている。

でも、こういう家が沢山あって、このままでは町にたどり着かないので飛ばして
   町外れのモータース
周りの自動車も時代を表して居るけれど、店の中の修理部品や材料なども作ってある。

ここだけでもそこらのジオラマよりも密度は高い。
   地方都市の町並み。
店があって人が居て活気がある。
   映画の撮影シーン
寅さんか?

   このレイアウトの駅や線路は結構奥にある。
駅より手前に町があり、民家が並んでいる。

この配置がこのレイアウトの特徴である昭和の町を作るのに適しているのだと思う。

駅を手前に持ってきてしまうと、こんなに沢山の家並みを作ることが出来ない。
   家が手前にあるのでこういう店も間近で見られる。
店の中まで見やすくするために懐中電灯も用意されている。

それにして、ラムネの瓶や上からつり下げてある商品など、いやはや恐れ入りますの世界。

全ての家がこの調子なのです。
   定刻には運転してくれます。
DCですけれど、天賞堂のカンタムの蒸気機関車や気動車で立派なサウンドを出して走ります。

運転パターンは決まっているようで、ターンテーブルでの向き変えも含まれています。
 

 D51重連の貨物列車。 線路配置はループがあるのでかなり勾配もある。
そのためか重連にしているようだ。
 レイアウト右端は谷川に沿ったカーブで、いかにも自然な感じで列車が走ってくる。
   凝っているのは情景だけではなくて機関車もパイピングを増やしているようだ。 もちろんウエザリングはしてある。 だから実感的。
   レイアウトは飾りではない。
線路が汚れると列車が止ることがあるので、線路を磨いています。
   夜ともなると建物が全て電飾されているので町が綺麗に浮かび上がります。

天井からの照明も夕焼けから夜へと変ります。

バックグラウンドミュージックも雰囲気に合わせて変る。
  電灯が点くとますます家の中まで見えるようになります。
この射的屋さん、奥にある的の賞品まで出来ている。

何度も書くけれど、どの家もこのように家の中まで作り込んであるのには畏敬の念さえ浮かぶ。
   レイアウトに於いて、照明の配線は線路へのフィダーやポイントマシンの配線の数の比では無い。

照明のLED一つ一つからの配線が必要なので、この家の数からして凄い配線だろうとお聞きすると、レイアウトの内部を見せてくれました。
これすべて、照明の配線です。

多分ほんの一部でしょうが、どれだどれか分かるんだろうか?
   単一電池が山ほどある。
これは家の照明のLED点灯のためで、LEDが壊れたら修復不可能なので、過電圧を危惧して変圧器から取らずに乾電池で供給しているとのこと。
これは素晴らしいアイデアだと思う。 これなら直列に2個繋いで3V以上掛からないのでLEDを不用意に壊すことがない。
   こうしてレイアウトの下から出てこられましたが、レイアウトを作るときにもメンテナンスをやるときにも大変なんだ、好きで無ければ出来ないと思いました。

   とてもじゃないけれど全容は書き切れません。

この方のホームページ
昭和レトロ情景館
http://syouwa-retro.jp/


を見て下さい。

でもパソコン画面や写真ではこの素晴らしさはとても分からない。
是非、ここに行って肉眼で見て下さい。



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