ドイツの大型レイアウト

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upload 2012/2

ドイツやヨーロッパには大きな展示用レイアウトがたくさんあるようです。

大きいと言うだけなら、日本でもあると思うのですが、単に大きいと言うだけでなくそのレベルが物凄く高いようです。 小さなジオラマなら、入念に作り込めますが、バカデカイレイアウトを細かく作り込むというのは並大抵の努力ではありません。

ちょっと紹介してみます。
これは、かの有名なハンブルグのミニチュアワンダーランドです。

ちなみに私は2回行きました。

子供たちが覗いているのは、地下に色々なギミックがあるのです。

その順番待ちが待ち切れず、良く見ていません。

只模型が走るのだけでは無くて、色々楽しめる工夫がしてあります。

作り込みはまあまあかなりのレベルだけれど、面白い仕掛けが満載。
これはミニチュアワンダーランド2000年頃のレイアウト図です。

これだけでも吃驚したのに、今はこの10倍ではきかないでしょう。 どんどん増殖しています。

それは客が来るからで、2012年のテレビ番組で、その時点での総工費が14億円とか言っていました。

それにペイするだけの客が来る。

その一つの理由はこの半島式というか、入り組んだレイアウトの形状に寄る事が大きいと思います。

すなわち客が近くによって、目の前で色々な角度から見られる。
こちらは、ミニランド・ミュンヘンです。

行った事はありませんが、この本から大きさが分かります。
ここにも大きな飛行場が作ってあって飛行機が飛びます。

どうもレイアウトの上を飛ぶようです。

上から紐吊りです。
ミニランド・ミュンヘンのレイアウトプラン。
あまり凸凹していないけれど、やはり単なる台形と違う。

川も見えますが、小川ではありません。大河です。

物凄く大きそうです。

これも大きいのに作り込みは凄いです。

これらの本には大きなレイアウトが載っています。

すべて、Josef Brandls氏の作ったレイアウトです。

これが「黒い森」というレイアウト。

すなわちドイツの南の地方です。

この大きさからして、個人のレイアウトとは思えません。

どこかにあって、きっと見せてもらえると思うのですが、ドイツ語が分からなくて、どこか解らないままです。
これは線路配置。

とても大きいのですが、見えない所には急カーブを使って、景色をゆったり見せている。

ドイツの全てのレイアウトに言えるのですが、必要に応じて急カーブを使う。もちろん車両がそれに対応できているのですが、そのお陰で見えるところに緩いカーブを使えると言う事。

そして、レイアウトの幅が狭いので工作が楽です。
このレイアウトのレベルです。

実物ではありません。

この大きなレイアウト全体にわたって、このレベルで作られているのです。
この方がJosef Brandlsさん。

場合によってはポイントも手作りです。

絶対に一人で作っているのでは無いでしょう。 スタッフがいて、レイアウト製作のプロだと思うのです。
同じく「黒い森」

小物も凄いが草も凄い。
これは、違うレイアウトです。
やはりBrandlsさんです。


ごく普通の景色を自然に作る。

土管から水が出ている辺り、驚くばかりです。
これもBrandolさんですが、違う本に載っていました。

これがレイアウト? ですね。
これはオーストリアのレイアウト。

とても大きいです。
何処にあるのでしょう。見て見たいです。
この町、行ったことは無いけれど、どこか解ります。
デュンケルシュタインでしょう。

ウイーンから2時間ぐらいのライン川に沿った町です。

これもレイアウトです。

もうお分かりですね、 やはりBrandolさんです。
この船でリンツ辺りからラインを下って、この町を歩いて、列車でウイーンに戻る案を考えたことがあるので、知っているのですが、 そんな有名な景色をちゃんと作っているのが凄い。


なお、この方の作ったレイアウトはこれだけでは無いです。

あちこちにありそうなので、見て見たーーーーい!!!!
これはBrandolさんではありません。
結構大きなレイアウトで、多分展示用。

実はOゲージです。

Oナローの車両に、Oゲージの貨車が載っています。

さすがにOゲージ、精密さが違います。

そして部分では無く、大きなレイアウト。  何処にあるのかな?
ドイツばかり載せましたが、これはイギリス。
Model Railという雑誌で見つけました。
OOゲージです。

多分クラブのレイアウトだと思います。

それにしてもこの作り、凄いと思いませんか?


イギリス型も良いねー
実物か模型か、写真では解らないぐらいです。


ホーンビイの車両もここで走らせられるぐらいのレベルでは出来ています。
もちろんウエザリングは必要でしょうけれど。
こんな鉄道作ってみたいと思いませんか。

以上、大きなレイアウトをいくつか紹介しました。

実は、ドイツで、ドレスデン近くのエルベ川沿いの情景のある大きなレイアウトがあります。 これがまたすごい出来なのです。
Brandolさんではありません。ちょっと本を探しても見つからないので、写真を載せられないのですが、これもすごい。


いや、凄いとか驚き、とかばかりで申し訳ないけれど、その通りなのです。

そして、初めにも書きましたが、大きなレイアウトなのに作り込みが凄い、情景に余裕がある(急カーブのお陰)、半島式のレイアウト形状、ミニチュアワンダーランドは勿論ですが、皆さん、何処にあるのか探して、是非行ってみてください。

それから、このような本はいくらでも出ているので、まず本を買って、今時のレイアウトのレベルを知って下さい。そして見に行きたいと言う願望を膨らませてください。

ただ、私も目が肥えて仕舞って、日本の大きなレイアウトを見ても、ちょっと(かなり、相当、全然)物足りないのです。
まず、箱型形状は止めましょう。


では、終わり。

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