ドイツの鉄道K.P.E.V、K.Bay.Sts.B.って何?
upload 2020/6
ドイツの鉄道模型で、プロイセン K.P.E.V とか K.Bay.Sts.B.とか DB, DR とかよく分からないことがあるので、まとめてみました。
ドイツの歴史 (余り正確ではないかも、さらっと見て下さい) ゲルマン民族だとか、神聖ローマ帝国などの古い話は置いておいて、鉄道ができたのは1835年、アドラー号が最初の機関車。 イギリスからの輸入機関車でジョージ・スチーブンソン社製です。 バイエルンのニュルンベルクで走りました。 さて、当時はドイツという概念は無く、下図のように幾つもの国に分かれていました。 |
ドイツ帝国が生まれる直前1868年のヨーロッパの地図です。 ドイツの鉄道的に描き直すと 4つの王国に分かれていてプロイセンが大きく、今のポーランドの方まである。 プロイセン王国(首都ベルリン)、 ザクセン王国(首都ドレスデン)、 バイエルン王国(首都ミュンヘン)、 ウエルテンブルク王国(首都シュトゥットガルト) これらがそれぞれ鉄道を持っていたので、4つの鉄道があります。 |
プロイセン邦有鉄道 Preußische Staatseisenbahnen K.P.E.V 首都 ベルリン プロイセン T10型 王立ザクセン邦有鉄道 Königlich Sächsische Staatseisenbahnen 首都 ドレスデン ドレスデン交通博物館にて 王立ヴェルテンベルク邦有鉄道 Königlich Württembergischen Staats-Eisenbahnen K.W.St.E 首都 シュトゥットガルト ヴェルテンベルク クラス Fc 王立バイエルン邦有鉄道 Königliche Bayerische Staats-Eisenbahnen K.Bay.Sts.B. 首都 ミュンヘン バイエルン S3/6 ここまでが、4つの鉄道があった時代。 1871年にドイツ帝国という一つの国になったが、1918年第一次世界大戦敗北まで、鉄道はそれぞれのままで運営 1919年から、ドイツ帝国鉄道となり、それぞれの車両も型番が変更されてドイツ帝国鉄道の車両となる。 ドイツ帝国鉄道(ドイツ国営鉄道) Deutsche Reichsbahn DRG 1919年から1945年まで 元はプロイセンのS9、 ドイツ帝国鉄道になってから、改名されてBR14になった。 色も緑から黒に塗り直された。 だからこの模型はBR14。 このように、それ以前のプロイセンやバイエルンなどの車両が、DRGに引き継がれ名称変更や塗装も変っているので、ややこしい。 前記の ヴェルテンベルク クラス Fcは BR53に バイエルン S3/6 は BR18 に 1945年第二次世界大戦で敗北、ドイツ帝国解体 それ以後で東ドイツと西ドイツに分かれる。 ドイツ連邦鉄道 (西ドイツ) Deutsch Bundesbahn 1945年から1993年まで |
ドイツ国営鉄道 (東ドイツ) Deutsche Reichsbahn 1945年から1993年まで DR E42 ドイツ鉄道 Deutsch Bahn AG (東西統一後) 1994年から DB リント 、 |
ということで、4つの王国鉄道があって、それがドイツという一つになって、機関車の名前が改名されたりして、さらに東ドイツと西ドイツに分かれて、1994年から今の形態になったようです。
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