HNモジュールのメンテナンス

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upload 2019/10

HNは使っている内に傷みます。 メンテナンスについて書きます。
また、作ったときにすでに、都合が悪い部分があるのが使用中に見つかることも多いので、それについても書きます。
HNモジュールのメンテナンス

モジュールの端の線路



ユニトラックではあまり問題になりませんが、100番のレールのような道床が無いか柔らかい線路では、線路の端が段々上に曲がってきます。



かなりの力で線路を押さえないと修正できないので、枕木の上にプラバンでも置いて、太い木ねじで線路を押さえます。 釘ではダメです。
木ねじなら抑える力を調整できます。

直らなければ線路の交換
ついでにユニトラックに交換できれば良いのだが



台枠の不備


この上の場合は、台枠を削るか、線路を伸ばす。



台枠端がカーブしている例があった。
この場合も線路に隙間ができるので都合が悪い。

台枠を削るか、線路を伸ばすかする。

台枠を削るのに


手前は西洋かんな。 これが台枠を削るのに都合が良い。
日本のかんなだと、完成した台枠を削りにくいが、西洋かんなは木目に関係なく削れる。

奥はサンドペーパー。 100番ぐらいの荒いペーパーで削る手もある。





台枠


台枠よりも線路が短いと、繋げない。
線路端と台枠の長さがきっちり合うのが理想だが、1mmでも短いと都合が悪い。

線路が短い場合は、モジュールの途中で線路を調整して、端では台枠と合うように工作することができるかもしれない。
無理なら線路を交換する。

一方、台枠が短い場合は、線路を短く削る方法と、台枠の端にスペーサーを入れる方法がある。

製作時に、初めから線路を長い目にして、プラスティックで台枠端板を作り(スペーサー)それを台枠に接着して、線路端と台枠の長さを合わせる方法を考えておくのが良いと思われる。 プラバンは1mmや2mmがあるので都合が良い。

ユニトラックを使用すればかなり作りやすいが、やはり線路側が短いと都合が悪い。



軌道敷と踏み切り


どちらも車両の通過を邪魔することが頻発している。
いかの点をチェック


軌道敷、踏切とも同じであるが、とかく線路の内側の敷物が大きい。
フランジに当たる。

フランジに当たり、車両が持ち上がると脱線しないまでも、集電不良により動力車は止まる。 このことを徹底的に考えておいてほしい。 模型は電気で動く!

フランジの大きさは、外国車両では大きい、 特に昔のリマなどはものすごく大きいので、要注意。  ホーンビイも1/76でフランジも大きい。

だから、線路の内側の軌道敷や踏切板は、幅を狭く、かつ高さを低くしておく。 形態は考えない、 車両が通れることが第一。

そして、カーブでは特に注意、線路と軌道敷の間を3mm近く開けるぐらいのつもりで作る。

運転会で車両を走らせてトラブルがあるときには、ドライバーなどで、線路との隙間を広げるか、軌道敷をはがして、後日修理する。

次に、線路の外側も、車輪の幅が線路より広いので、道路も線路より低くする。 最低でも1mmは低くする。

踏切など、線路より低くしたつもりでも、道路にパウダーを撒いたら高くなるので、あらかじめ道路のベースはかなり低くしておく。
運転会でひっかかれば、これもドライバーなどで削る。

線路を磨くときにも、明らかに線路が道路や軌道敷より上に出ていないと磨けない。


軌道敷は感じが良いのですが、この軌道敷も初めはうまく車両が通過できずに、修正を加えて、今はきれいに車両が走るようになった。

良い感じのモジュール。

ガードレール

鉄橋などのガードレールも運転に支障をきたすことが多い。


メインレールとガードレールの隙間が狭くて、車両が通れない。

運転会ではいろいろな車両が通ります。

ガードレールを作った人は「私の車両ではちゃんと走るのに〜」

と思っても、それこそいろいろな車両が走ります。 フランジの大きな車輪や、車輪の厚さが厚いもの、ホイルベースが長い車両。 挙句には3軸車両。

そんな車両は通るなとはなかなか言えないし、モジュール側はよっぽどひどい車両以外はすべて通れるようにしておく必要があります。

基本的にはガードレールは、十分線路の内側につける。 本当にガードするつもりが無くてもよい。 カーブでは特に注意。

ガードレールの高さも問題、メインレールよりも低いものを使う。 
もしくはガードレールの下を削って低くなるように工夫する。

運転会で車両が通れなかったり脱線したりすることがあれば、ガードレールを引っぺがして、後日修理するぐらいの覚悟が必要、
模型的にはガードレールは不要で、下手を知れば脱線器になるからです。

あれば恰好が良いので、ガードレールを否定しませんが、あくまでもいろいろな車両が走れることを前提に、して、狭ければ広げるなどの修理をしてください。


実物の鉄橋のガードレール。 線路のすぐ横では無くてもの凄く内側に付いている。
脱線した時に2つのレールの間に車輪が落ち込み挟み込むためだろうか。

模型もこれを見習うべき。


モジュールの足

モジュールの足がガタガタになっていることがあります。
運転会当日はいろいろなパーツなどないので家でちゃんと確認しておく。

取り付けねじを忘れたりもあります。


輸送中に足の調節ねじや、調節部そのものが外れて紛失することもあります。
ちゃんとあるかどうか、特に運転会終了時、仕舞う時に、外れないよう確認しておくことが必要でしょう。



枕木の端  ジョイントがつなげない


枕木が線路の端から近すぎて、ジョイントが入らない。


これでもまだ、ジョイントが十分入らない。
思ったよりもジョイントは長い、ジョイントの先がもっと長いものもある。


線路端から枕木まで、これでぎりぎりジョイントが入る長さ。
これでも少ないぐらいだ。

枕木の位置は線路端からかなり離さないと駄目なことがわかる。
枕木の下にジョイントが入る隙間を削っておけば問題ないが、注意して欲しい。

これは、自分のモジュールだけでは気が付かないことが多く、運転会で他のモジュールと繋ぐ時に初めて分かることが多い。

その時には無理やり端の枕木を外すことになる。 しかしバラスを撒いてあったりするとそれも難しい。

最終的には、ジョイントなしでモジュール同士をつなぐ手もあるが、基本的にジョイントが入るように修正しておく。

先日問題になったのはここに絶縁ジョイントを入れる場面があった。 絶影ジョイントが入らないと、絶縁ジョイントなしでは隣の線路と触れた時に通電してしまうことになる。