黒部峡谷鉄道


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upload 2010/11/26

黒部峡谷トロッコ電車と称しています。
富山県は宇奈月温泉から出ています。
宇奈月から欅平まで1時間半近い旅です。
宇奈月駅、
機関車は生意気な恰好、そうED42のようなしっかりした形をしているのですが、ずいぶん小さい。


なかなか、頼もしい形だ。

 
出発

すぐに、新山彦橋を渡ります。


すごい傾斜を渡って、トンネルを抜けると


宇奈月ダムの上に出ます。エメラルドグリーンの湖が広がっています。


ほどなく、こんな建物が、   何やこれは?? ヨーロッパの城やないか?

これはね、発電所だそうです。 なんとおしゃれな!!

 
線路は曲がりくねって、崖の縁を走っています。

いや、そのカーブたるや凄いもので、右に左にくにゃくにゃ、車体が右に左になるのですが、11両編成でよく脱線しないものだと、感心しきり。


ここなんぞ、機関車がこんなに良く見えるぐらい曲がって、
ひょっとしたら、どこかで見たような景色。
そうだ、RhBでランドワッサー橋を渡って、そのままトンネルに入るあの感じだ。



貨物車両も沢山あります。 だって、この線はダムの大仕事のために作った鉄道で、後から旅客運転を思いついて観光鉄道に仕立てたのですから、今でも朝から晩までお仕事用の貨物列車が作業員を乗せて走っています。

で、この鉄道、12月から春まで休眠します。
となると、お仕事の人たちはどうするか?
実は歩いて行くのです。でも雪が積もっていて危険なので、歩く人専用のトンネルがあります。
それがこれ、白い看板に「冬季歩道」と書いてあります。

分かりますか? 貨車の横のコンクリートの壁の中が歩行者トンネルになっているのです。小さな四角い窓が所々に見えます。中は狭いそうですが、ここを通って歩いてゆくそうです。これが全線にあるのです。
ちなみに、宇奈月から欅平まで歩くと、休憩なしで6時間だそうです。
こういう方々の努力で、家々に電気が灯るのですね。 有難う^^


車窓からは雪山も見えてきます。

そして、

鐘釣駅
私はここで引き返したのですが、ここまでで1時間。往復2時間は乗ります。
この編成は長くてホームの本線に入りきらずに、引き上げ線まで機関車が突入します。
そして、対向列車が来てから、一旦バックして、引き上げ線から本線に戻り、ポイントを切り替えて改めて発車します。
それで、バックの時に車輪がキーキー音を出すそうです。

 
そこでレールに散水しているのです。        水が出ています。


帰りで有ります。

こんなに曲がって、


トンネルの中も曲がりくねっています。


対向列車待ちです。


これは貨物列車。

 仏石
古い水道橋。発電所への水を送っているそうです。


猿のつり橋、手すりが無いので人間は怖くて渡れないよ。


切りが無いのでこれぐらいにしておきましょう。



運転士室の扇風機、どれも回っていました。 きっと熱で暑いのだ。



景色の壮大さはとても写真では表わせません。 紅葉が終わりかけだったのですが、とてもきれいで、ついついこの急カーブと共にレイアウトにしたい!! と思いつづけて車窓から眺めていました。


前日までの雨がやんで、快晴、 午後からは曇って来たようで、ラッキーな旅でした。