桃山鉄道 南フランス線
upload 2022/8
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Nゲージのレイアウトです。
2021年に着工、同年末に完成。
少し文章が長くなりますが、作り方なども踏まえて説明して行きます。
桃山鉄道 南フランス線
このレイアウトは、フランスのプロヴァンス地方のニースや、すぐ横のモナコを意識したものですが、決して実物通りではありません。 イメージだけです。 まあ、レイアウトとはそういうものです。
これはニースの駅。 もちろん実物とは形が違いますが、駅前に椰子などを植えて南フランスの雰囲気を出しています。
駅にはTGVデュプレックスが止っています。 市電もありますが、これはドイツの市電です。
小さな公園があります。 地面が一段と低くなっています。 こういうのって作るのは面倒なのですが、地面の高さを変えることは実感実を出すために重要です。
低くした地面の水平を出したりしながら作っています。
シュロは爪楊枝に糸を巻き付けて幹を作っています。
山手には修道院があります。山手に続く道にはいかにもフランス風の建物があります。 これらの建物はもらい物です。 フランスのレイアウトを作った方から頂きました。 ご自分でペーパーで自作された、それはそれは雰囲気が良い建物群です。
フランスのディーゼル機関車が客車を牽いています。 Nゲージですが、日本の物と違って高価。 客車も高価。 ヨーロッパではNゲージの価格はHOよし少し低く設定してある程度なので、ほとんどHOと変らないぐらい。
でも、これがあると雰囲気が出る。 趣味とはそんな物で、買える範囲で買ってしまう。
カシードラルに続く坂道です。 曲がった坂道で、途中の石垣に紫の花が見えますが、これはニースの山手で見かけた景色で、ニースを意識しているのです。
建物の横にスクーターが置いてあります。 サンケイのペーパーキットですが、Nゲージのスクータの小さいこと、いやはや作るのに虫眼鏡が要りました。
カメラを低くすると実感的に成ります。 こういう、雰囲気の町が好きなのでヨーロッパの情景のレイアウトを作っているのです。
この広場をどうしようかと考えて貨物の荷物置き場にしました。 カートレインが走っています。 言っておきますが、貨車の上に車が沢山乗っているので、高価なのです。 ミニトリックス製です。 でも、中古で投げ売りをしているのを見つけたのです。 ラッキー。
レンガの建物はトミックスの教会を大改造、フランス風の倉庫のイメージにするために看板など古びた感じを出したりして、この広い場所に何を置くかも迷った所。
左には市電が見えます。 横には沢山ドラム缶を置いて、それなりに自然に見えてくれれば上出来です。
こういう、さりげない場所を実景らしく仕上げて行くのもレイアウト作りの楽しみ。
駅のホーム側です。 カメラでしか見られない情景です。
アーチ屋根を作ったので立派な駅に見えます。 本物のニースの駅にも大きなアーチ屋根があります。
駅の右側に黄色い電話ボックスがあります。 とても小さいのですが照明が点いています、夜には綺麗。 茶色い車はメルセデスのMタイプ。
アパートの手前にはカフェがあります。
もっと右側には青空市場があります。 ヨーロッパのあちこちにある風景です。ニースではのみの市をやっていました。 鉄道模型の古い物、ほとんどブリキのOゲージですが、売っていました。
模型で、青空市場は作るのがきつい。 キットを組み立てて居るのですが、台の上に商品が丸見えです。 それが小さい、 しかも色も塗らなければならない。 ラッカー一滴でも多すぎて大苦戦・
それから、アパートですが、プラのキットですが簡単に組めるのですが、やはり塗装が大事。 元々色がついていて、組み立てるだけでも良 いのですが、それでは雰囲気が出ない。 壁の色屋根の色など微妙に調整しています。もちろん室内には照明も入れています。
近づいて撮ると市場の賑わいが分かる。
アパートの横のカフェ、 ここは洋服屋がやっていて、ドレスを着たマネキンが何体か置いてある。 プライザーの人形から作った作ったんだけれど、女物の洋服など色に大苦戦。
手前の3本の白い棒は車が入らないように。 安全にも気を使っているのです。
アパートの裏です。 跨線橋があります。 キットですが、ここに大きさを合わせて作っています。 この跨線橋の下に信号でも付ければ格好良いのですが、そこまではしなかった。
傾斜地に公園があります。 これはモナコ。
モナコは狭いところに豪邸や公園があります。 その公園が綺麗。 まあ、モナコ全体が綺麗な町なのです。 そこで、傾斜地に公園を作ったのですが、模型で傾斜地作りは手がかかるのです。 でもね、坂があるのは良い感じでしょう。
基本的にスタイロフォームで地形を作っています。 道路は工作用の厚紙で曲がった道の傾斜も何とか作れました。
上にはサボテンがあります。 フランスにサボテン? と思うかも知れませんがニースは南国です。 横が地中海でその対岸はアフリカなのです。
購入したサボテンがどでかいので使えないかと思ったのですが、植えてみたら結構似合っている、と自分では思っているのです。 椰子なども購入した物を小さく加工したり、花壇や色々な樹木を植えて、明るい雰囲気にしました。
噴水も100均で適当な材料を探して自作です。左のトイレはトミックスですが、モナコで見たトイレのように紫色の蔦花を絡ませたりしています。
噴水から逆方向を見るとカシードラルまで見える。
とても雄大な景色のようだ。
線路脇には水路があったり、銅像があったり、いろいろ作りました。 何をどういう形で作るのかを考えて実行する。 それが面白い。 作り直しもしょっちゅうあるけれど。
建物はカジノです。 本物のカジノの建物と形が違いますが、何とからしく見えそうな建物を探して製作。 室内に照明を入れていますが、構造上結構手間が掛かりました。
そして、モナコではF1がありますが、その時にカジノの横をF1カーがぶっ飛ばして走ります。 そこで、道路に赤白の路辺を作ってモナコらしくしました。
この公園ではソテツを沢山作ったので、そのつもりで見て下さいね。
公園の下には移動遊園地があります。
ここはF1レースの時にはピットとして使われるので、遊具が移動式なのです。 これはサンケイのキットです。 ペーパーのレーザーカットですが、良くできていますが、組み立てるのにもそれなりに頑張らなければ。 でも、良い製品を出してくれました。 似合うでしょう?
後ろの店はファーラーのキットで、左が駄菓子屋でお菓子を量り売りで売っています。 右は射的屋で日本の祭りでもよく見かけるコルクの弾を撃って商品をゲットする店で、銃も並べてあるんです。
遊園地から公園、町までが見渡せる。
一番手前の白テントに赤い旗はフェラーリのレンタカーというよりもフェラーリでモナコの街中を走ってくれるタクシー?
モナコで見て早速模型にしたのでした。 でもね、フェラーリの模型が無いので、真っ赤なポルシェを置いてあるんだけれど。
TGV格好良いでしょう? これを買ったので南フランスのレイアウトを作ったのです。 昔、レコードを買ったのでステレオを買ったようなもの。
モナコと言えばマリーナです。 たくさんのモーターボートやクルーザーが停泊しています。
たくさんのクルーザーって書いたけれど、クルーザーは一隻しかありません。 売っていないんです。
模型をやっている人はクルーザーに興味が無いんだろうか? これはトミックスの漁船を改造してクルーザーっぽくしたんです。
でもね、私もクルーザーを持っていないので形や構造が分からない。
上にデッキを付けて側板をつけてらしくしたつもりです。 そうそう船室を作って下に降りる階段を作りました。
これもモナコで見たF1のモニュメント。 プラで適当に作ったんだけれど、タイヤが太すぎてトラクターみたいだけれど許して下さい。
このレイアウトで是非とも作りたかったのがこの風景。
崖の上に家並みがあり、その下をSNCFの列車が走る。
この家並みは山の上にあります。 外敵を防ぐために山の上に立ててしかも壁で周囲を囲っている。
プロヴァンスにはよくある一般には鷹巣村と言うんだけれど、これはエズという村のつもり。
建物は全てプラの板(石や瓦の模様付き)から作った。
この入り口の門になっている建物などとても手間が掛かったんだ。 入り組んだ形をしているし、丸くなった部分もあるし。
この2階のカフェみたいなもともっと感じが良い店で休憩したことがあるんだ。 そこからは地中海が見られて素晴らしい眺望だったのだ。
この店からも、マリーナがほぼ真下に見える筈なんだけれど、そちら向きに撮影するとレイアウトの外部のゴミ駄目みたいな所が写るから写真は無し。
このエズは路地がとても感じが良いので観光客が多いのだけれど、こういう模型を作ると路地にカメラを突っ込めないので
これぐらいを撮影するのがやっと。 これだって、門のある建物を外して撮影したんです。
厚さが薄いスマホで撮影。 ただし、焦点深度が浅くて上手くピントが合わないけれどこんな感じ。 人も居るのだけれど壁の影になって居るようだ。
TGVの後ろに赤い列車が見えます。
これはもちろんスイスのRhBの車両ですが、この路線はモナコの傍にある山岳鉄道タント線と言う事にしています。 この高い石橋を見ればだれでもRhBと思ってしまうでしょう。
でも、この石橋もキットだとこれほど背が高くなくて、下の方の橋脚は別の材料で継ぎ足して、高い石橋にしています。
上には駅があります。 スイスとの国境に近いのでスイス風ですね、 周りには白樺の木があり、キャンプをしている人達がいます。
石橋の奥は泉になっています。
青い客車はレストランカーで、黄色い車両はトロッコで観光客が乗っています。
上から泉をのぞき込むととても深い谷です。
この高い崖の上にハイキング客がいます。 柵も無いので日本では許されないかも
この車両達は今から40年前に私が自作した車両です。キットではありません。 素材からの自作ですが、今になって引っ張り出されて走らされるとは思っていなかったでしょう。 ちゃんと走ります。
たまには小さな蒸気機関車が走ったりする観光路線です。
本線の方もたまにはユーロスターが走ったりします。 ロンドンから直行です。
夜になりました。 カシードラルの鐘楼にも照明が点いていてカリオンの音が聞こえて来そうです。
駅です。 ね、右の電話ボックスにもちゃんと照明が点いているでしょう?
青空市場です。 市電もカトーの照明付です。
公園にも街灯が点いています。 こういう高低差のある土地での照明のコードを引くのには長いキリが必要。
遊園地も店の電気や街灯で明るい。
エズ村にも電灯が点いて人々が住んでいるのが分かる。
マリーナにも街灯が並ぶ。
海に写る光が美しい。
そしてTGVの室内灯が分かると思います。 カトー京都の室内灯付の特製品です。 店で室内灯を付けている展示品を見て、買ってしまったのです。
そして書いたように、これを買ったためにレイアウトを作ったのでした。
ひょっとしたら、この写真を撮りたいのでレイアウトを作ったのかも知れません。
おわり
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