イギリス型の小さなSL
ホーンビー Piccadilly
upload 2008/9/26
イギリスはホーンビー製の小さな蒸気機関車であります。
さてさて、イギリス型といえば1/76で、HOどころか16番ゲージより大きな車体を思い浮かべるでありましょうが、これは小さいのであります。
まずは、ホーンビーのタンクロコとの比較。
右が今回のお話の蒸気機関車。
どちらも3軸ですが随分小さいのであります。こちらは、日本は珊瑚の160との比較であります。
同じくらいでありましょうか。
さて、何故イギリス型かとお聞きになるか?
理由1は、安かったから、完成品で11250円
鉄道模型の常識としてはこのゲージ(OOほぼHO)の完成品の蒸気機関車がこの価格とは驚くほど安いのであります。
理由2は、いささか地味な色彩の蒸気機関車が欲しかったから、真っ黒の蒸気機関車には興味が無くなっているので、珊瑚の機関車にも赤を塗ったでしょう。
そしてこれに日本の古典?客車や貨車を引かせたいからでありまする。
明治の頃は、機関車を輸入していたので、こんなものがあってもおかしくないはず。
もちろん、ホーンビーと言えば独特のカプラーが付いていて、ケーディーとは連結できないのであります。
そこで改造。
まずは、全体を。
なかなか地味な塗装で自分では絶対に出来ないのであります。これがホーンビーの連結器。
格好悪い??
イギリス人はこれで満足しているのでありましょう。でも、日本人はケーディーをつけないと日本の車輌とつなげないので、改造したわけであります。
これは完成した写真。
まずは分解。
2本のネジで上下が外れる。
いくつかのギヤを通って後輪に伝導、以下ロッドで各車輪に。
(車体と台枠が前後反対に置いてしまいました)
モーターにフライホイールは無し。ちょっと残念。
でもギヤ比は57:1と超低速仕様。
おかげでスローがスムーズで走行性能はすばらしいに近いほど。
ただし、ギヤ音が少し大きく安っぽい。価格を考えればやむを得ない。台枠はダイキャストでしっかりしている。私の好みの構造だ。
これは集電シュー。
車輪の内側に真ちゅう製の集電子が見える。集電子本体。
中にバネがあって真ちゅう製の集電子(棒)を外に押し出すようになっている。
これが2組あってギヤのない2軸の集電に用いている。こちらはギヤがあるので前記の集電装置は使えないので、燐青銅の集電子で車輪の裏を擦っている。
このように3軸全て集電している。
それから中間軸は線路の凹凸にあわせて、多少上下するようになっている。
これらがこの価格でちゃんと出来ているのは、模型に対するホーンビーの考えがしっかりしていることが伺える。
さて、連結器を交換するにはダイキャストの台枠を削らなければならない。
そこでバラバラに分解する
ドレメルで台枠を削る。 長い連結器は台枠後ろの都合から使えないのと、取り付け高さの関係から、ケーディーの7番を使用する。
これでも高さが低いので、かなり台枠を削る。
しかしあまり削ると連結器取り付け部分が薄くなりすぎるので、ちょっとケーディーを斜め上に向けているのがお分かりだろうか?
これで何とか連結できるので良しとする。
ちなみにホーンビーの連結器取り付け穴はそのまま使えた。
さて、完成写真であります。
加悦鉄道の真っ黒な客車を引いたところであります。 アルモデルの客車であります。
こういう編成が似合うかどうかは、好みの問題でありますが、私めは気に入っているのであります。
気楽に走らせるには、この程度地味なほうが面白いのでございまする。
もっとも、石炭庫のカバーだけもう少し黒っぽい色を塗っても良いかな、などとも思っておりまするが、
あなたの、鉄道にも1台いかがでございましょうか。