オランダ電車 スプリンター

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2017/8/5

オランダの電車

通勤型? スプリンター
綺麗な電車です。


車内



模型はフライッシュマンから出ていて、オランダで乗ったこともあり、綺麗な色も気に入って購入。
2両セットで一両が動力車。


連結器はなんと台車マウントの引っかけるだけのタイプ。 簡単ではありますが、まあ、簡単・


伝導方式は車輪のギヤから想像できるだろうが、モーターが台車と一体構造の金属製で、モーター軸は車軸と平行。
そこから平ギアで車輪に伝導している。


屋根を外して上からギヤを見たところ。 大昔の方法と思えそうだが、フライッシュマンやHAGは結構この方法を使っている。 
機関車だけでなく電車にも使っているのだ。

ヴォームギヤと違って、素直な走りをするし、頑丈な作りだ。



屋根が外れて床板は外れない様な感じ。 
右端にパンタグラフがあるが、パンタからの集電が出来るように切り替えスイッチがある。

今時パンタ集電があるのは珍しい、

と、今までの説明を見れば多分かなり以前に設計され、再生産して出てきた車両のような気がする。
が、ヨーロッパの常識は日本と違い、頑固なところがあるのでよく分からない。



連結面にコネクターがある。これはDCCにしたときのヘッドライト関係の配線と思われる。


購入と同時に、DCCのデコーダーを購入した。
説明書を開いて、車両に付けられているDCCコネクターの形状を調べる。

多いのが8ピンソケットであるが、最近は小型化のために21ピン、6ピン、その他いろいろな型がある。
だから説明書を見なければ間違った物を買ってしまう。

案の定この電車は6ピンだった。

そこで

LokPilotの6ピンを購入。 サウンド無しなので安価だ、車両と一緒に勢いで買える値段。

サウンド付だと高いし、スピーカー置き場など色々工作も必要になるのでサウンド無しは楽だ。
もちろん音がしないのでつまらないのであるが、同じ線路に複数の車両が置けることや、カーブや坂で速度が変わらないフィードバック機能があるので、できるだけDCCにしている。

それでもDCよりは手間がかかることが多々あるのではあるが、利点の方が大きいと思っている。

取り付けは

屋根を開けて、6ピンソケットにデコーダーのコネクターを差し込めば終わり。
コネクターの形状が小さいので実にスマート。 デコーダーは車内にころがしただけ。



ということで、我がレイアウトに登場


1年ほどこのまま走っていたが、室内灯が無いので付けることに


この電車は室内灯に電球を付けるタイプで、そのためのプリント基板がついている。
でも今頃電球なんて熱も持つし使ってられない。 

そこで室内灯は、Kクラフトの物を使用。 電源部分にコードを半田付けして繋ぐだけで良い。


Kクラフトの室内灯は両面テープで貼るだけで良いが、
動力車のプリント基板の裏にはDCC6ピンのコネクターが飛び出している。

そこで

ニッパーでカットして


貼り付けた。 これぐらいの曲がりなら許せるだろう。


以上で動力車は完成。 


問題は非動力車の方

非動力車にも室内灯用の基板がついているが、問題は車輪。

片側の台車の片側からの配線しか出ていない。 
もう一つの台車は、動力車両に使われている台車と同じで、モーターの筐体になる鉄の塊と一体構造である。

それ自体は問題では無いが

なんと、両絶縁の車輪が使われている。
これだと、集電ブラシを付けないと集電できない。

日本の車輌なら、適当な車輪を探すのにそれが出来ない。

集電ブラシを作ることにする。
これは、この電車の動力車にはゴムタイヤが使われていて、多少集電不良が見受けられるので、非動力車からも集電した方が良いと思われた事も含めてである。

幸い、車両間には通電コードがあるので、車輪にブラシを付けて基盤に配線すれば、自動的に動力車にも通電することになり接触不良に対応できる。



こんな格好の台車にどうやって集電ブラシを付けるか。
悩みました。


結果、両側にプリント基板を貼り付けそこに


0.3mmのリン青銅線で集電ブラシを作り半田付けしました。

これを両側とも行い、黒く着色


コードを出して、集電つき車輪ユニット完成。


車体に台車を取り付け。
ちなみに、台車枠は車体のボルスターに取り付けられているので、今黒く塗った車輪ユニットは車体の上から差し込むのです。 日本の車両では考えられないでしょう。



車内を見ると、重りの鉄になるのか丸い金属があります。
これで室内灯を付ければ、こいつが目立つはずなので、床に色を塗ることに。



この時に実物の車内写真を見るのだが、まあ、グレイでいいだろう。
ついでに、乗客も入れたいので探したが、手持ちは使い果たして無い。

無人でやむを得ない、室内灯を入れるのは客も入れなければならない感じになるので厳しい作業なのだ。


基板の下にLEDユニットを付けて、基板に配線して完成。


室内灯完成。 
DCCなので停車していてもヘッド、テールランプ、そして室内灯も点灯している。


スプリンター、気持ちよく走っています。
モーターの音が平ギヤのためか少し大きめではありますが、じつに心地良い音。

そして、加速減速もDCCのモーター特性を微妙に調整することが出来るので自分好みの特性にして、つまみに合わせて気持ちよい速度の変化が出来る。

そして、苦労した集電シューのおかげでスロー運転でも、実にスムーズ。

鉄道模型の車両は、スムーズに走ることが、至極の一時を過ごすのに大事だなと思った次第。。


また何か改造するまで、一旦終わり