ザクセン保存鉄道の製作 その1
upload 2009/1/6
はじめに
ドイツの昔の時代を作りたい。小さな蒸気機関車が小さな客車を引っ張ってのどかな景色を走る。
これはレイアウト的にも、小型の車輌で良いので急カーブでも走れるし、駅のプラットホームも短くてよいなどの利点があります。
ということで新規レイアウトを考えましたが、いかんせん場所が無い。
そこで、ウイーンチロル鉄道を改造して、ドイツの昔に変えてしまおうという計画です。
レイアウト名
浮かぶ名前は、バイエルン、プロイセン、ザクセン等ですが、一番使いたい名前はザクセン。特に意味があるわけではありませんが、ドレスデン(ザクセンの首都)で食べた「ザクセン風豚足料理」が気に入ってザクセン。
ザクセンだけだと車輌はもちろん、人間や自動車なども昔のままだと揃えるのも作るのもちょっとつらい。
ということで保存鉄道にして、新旧入り乱れOKという設定にしました。
1.架線外し
本線築堤付近です。
まだ完全にウイーンチロルの状態。
このように架線柱があり、パンタグラフを上げて走っています。そして、蒸気機関車の時代に戻すために、架線を外し、架線柱も取り払ってしまいました。
もちろん、もったいなくて涙、涙ではあります。
ところでこの貨車いいでしょう!!
トリックスです。もう10年以上前に購入したもので、やっと晴れの舞台に立てました。蒸気機関車を走らせると、架線が無いのですっきり、、、ではありますが、なんとも寂しい気も。
未練たらしく架線柱の取り付け土台は残してあります。
いつでも架線柱だけは立てられるように。
2.ターンテーブル付近
左の部分はオペラ座があり、その傍を市電もバスも走っている。 ここに、ターンテーブルを置こうという企画部からの指示。
かなり無理があるけれど、蒸機の時代にターンテーブルが欲しい。
いったいターンテーブルは収まるのか?
景色は様になるのか?
実は自分でも完成しないと解りません。ターンテーブルの下になる部分の市電の架線柱を、ただのL型の柱に交換。
もちろん市電のパンタはちゃんと通過できるように架線を張っています。ベニヤを切り出してベースを作りました。 ターンテーブルはベースに固定しますが、ベースの下には市電が走るのでメンテナンスのために、ベースは取り外し式にします。
そこで配線もコネクターを使ってしました。ターンテーブルのスイッチとターンテーブル部分の車両用のコントローラー、それにポイントの切り替えスイッチ。
ポイントを切り替えると、フィダーも自動的に切り替わります。自作コントローラーの中身。
電源は別にパルス電源があります。
このコントローラーを作るよりも、パルス電源や、レイアウトなどへの配線の方がはるかに大変でした。
レイアウトの下にもぐっての作業や、台枠に配線の穴を開けるなどなど。
ここでターンテーブル付近は一旦休止
レイアウトの奥から作らなければならないので、そちらに移ります。
ここはターンテーブルの奥の部分。
これはまだウイーンチロル鉄道です
この信号所を取って景色を変えます。とりあえず建物と草を剥がして更地に。 レンガ建ての工場のキットです。
これを置きます。
製作過程は
プラ製建物の製作さて、まずは、地面作り。
角棒にカッターで切込みを入れて石縁の製作。
サンドペーパーで凸凹もつけました。これを地面に貼って色塗り。
色を塗ってから貼るべきでしたが、まーいいや。
この時点でレンガ工場の土台はつけてあります。
スペースをきっちり合わせたいからです。
それに、室内灯の配線も終わっています。地面は紙粘土を使いました。
子供用の安物です。線路の中も紙粘土を塗っています。
軌道敷のようにするためです。
線路の内側に電気のコードを埋め込んでいます。
これはフランジの部分に粘土が付かない様にです。粘土が乾かないうちに、彫刻刀やドライバーで、石畳の模様を彫ってゆきます。 そして、コードを抜けば、線路の内側にフランジの部分が空くという事です。 着色は水彩絵の具でしました。
でもあせって、粘土が乾ききらないうちに行ったので、石畳の角が溶けて、少し立体感が少なくなってしまいました。
そこでそれ以後は、アクリルラッカーで着色しました。適当に草を生やして、地面は仕上がりです。 建物を置きました。
こうなります。
でもね、背景が山で建物と溶け合いません。
では、次に背景を作ります。背景を真ん中の本、LoislさんのBAHNWELTENという本から借用。
これは愛読書にも載せましたが、レイアウトプランと完成予想図を美しい絵で描いた珍しいレイアウトプランの本です。
見ているだけでレイアウトが作りたくなる本です。上の本から似合いそうな絵をコンビニでカラーコピーしました。
カラーコピーにした理由はパソコンでインクジェットだと1年もすれば色がはげてしまうからです。
そして画用紙に貼って足りない部分を絵の具で描き足します。左のビルの部分を描き足して、余分な周囲をはさみで切り落としました。
これを背景にします。
実際にはちょっと大きすぎたので、またこれをコンビニで90%に縮小コピーしました。今度は建物の左側に置く背景。適当なものが無かったので自分で描きます。
でも、同じ本からイメージは頂いています。
画用紙を背景部分に置いて、鉛筆で下書きして、構図を決めました。一応完成。
これを厚紙に貼ってさっきと同様に周りを切り取りました。
なお、絵の具は透明水彩です。
形が歪んでいるけれど許してください。
背景終了。背景を置いて完成。
この角度から見るとバックと溶け合って、ずっと向こうまで景色があるように見えます。 こちらのバックもずっと向こうまで景色があるように見えます。
実際は馬車のところで終わり。人間もレイアウトに生命を吹き込みます。
これで、レンガ建て工場付近は終わりです。
次は再びターンテーブル付近に戻ります。
つづきは