放射線とは何だろう
13 なぜ報道は恐ろしく書く 

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2013/6/

13 なぜ報道は恐ろしく書く

 
どうして、新聞やテレビなどマスコミは凄く恐ろしいような書き方をするのだろう。

視聴率アップ、販売部数の増加のため?

文章の書き方や言いようで受け取り方は凄く変わる。

例えば、
「10ミリシーベルトある」
「 10ミリシーベルトもある」
どちらも、10ミリシーベルトだが、「も」一つで受け取り方は大きく違う。
さらに「10ミリシーベルトしかない」と言えば安心するレベルになる。

私が思う所、これは文系と理系に関係すると思う。
文系、すなわち、小説などその典型であるが、無い事をさもあるように書く。小説は基本的に作り話なのである。些細な事でも、人の心に響くように書く。
心に響くとは良い言い方に感じるが、人の心をだますということにもつながる。些細な事でも、これは大変だと思うように書き人々の関心を集める。

報道は、如何に些細な事をセンセーショナルな風に書くかということを常に頭に置き、上司に怒られながら大袈裟に書く練習をしているのではなかろうか?。

一方理系は、あることをあるがままに書く。

 科学論文などできるだけ、やった事をやったままに書く。もちろん、ある程度印象を強くするために、さりげなく大げさに書く事はあるかもしれないが、些細な事を大袈裟に書くなど査読でたたかれるであろうし、結果に上乗せなどして書けば大変な事になる。 ( Stap細胞など、事実かどうか確認出来ないような内容なので大変な問題になったが、あれが小説ならば何も問題は無い)。

 というようなことで、文学そのものが人の心に感銘を与えることが目的であるので、おのずと理系の書き方と異なる。 そして報道に携わる人はほとんどが文系と思われ、書き方もさることながら、科学、工学系に弱い。すなわちその方面の知識が少なく、本人そのものも放射線が怖くて恐れているのかもしれない。

一方、インターネットなどで風評を飛ばす人間。 
情報が欲しい、真実が知りたい等良く聞いた言葉であるが、ある程度の情報は発表されているので私には十分だと思っていた。 
 しかし真実を知りたいと言う人の意味は「福島原発事故で何百人もの人が犠牲になった。政府はそれを口止めしている。真実を言え」と言う事らしい。 

ばかばかしくて話にならない。死ぬほどの被曝なら赤斑、水泡など誰が見てもすごい事になっているはずで、こんな症状が出ているのを隠し通せるはずが無い、ここは日本で言語統制された国では無い。

とかく、書く方も大袈裟に表現するようにしているようだが、読む方も、自分に被害の無いところであれば、大袈裟な方が面白いのかもしれない。

 そして、最後は絶対的に安全を確保しろというのがどのマスコミも同じ落とし所である。 正義の味方みたいなふり? 大衆が安全側を追いかければ喜ぶから? 

絶対に安全等、原発に限らずある訳が無い。



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