放射線とは何だろう
9 確率の分からない日本人

放射線とは タイトルに戻る

2013/5/

9 確率の分からない日本人。

 
海外では「確率の分からない日本人」と言われているそうです。
これは、放射線の被曝に対しての考え方のことですが、何となくわかる気がします。

低線量被曝では確定的影響は無く、確率的影響だけです。 すなわち100ミリシーベルト被曝したら、0.5%がんになる確率があると言う事です。

これは確率です。 ですから、運悪くがんになる人が0.5%で、何も影響が無い人が99.5%です。

それなのに、100ミリシーベルト被曝すれば、将来全員が、がんになると思う人が居ます。
それでは、100%がんになると言う事で、まったくお話になりません。

一方、微量の放射線でも被曝したら、被曝した分だけ健康に影響があると思う人もいます。 これも違います。 確率です。 がんになる確率が増えるだけです。 だから、直線仮説をとるとしても100ミリシーベルトで0.5%、50ミリシーベルトで0.25%、10ミリシーベルトなら0.05%、がんになる確率があると言う事で、確率ですから、これに相当しなかった大多数の人には何も影響が無いと言う事です。

もっとも10ミリシーベルトのような微量な線量では何も起こらないと言うのが実際の事でしょう。 一応、影響があると言う危険側をとって直線仮説をしています。

ただ、運悪くこの確率に当たった人は大変ですが、放射線に当たらなくてもがんになる確率は50%あるので( 芸能人や、知り合いを見てもたくさん癌になっている人が居ます)、僅かな放射線が当たったと言ってがんになる確率が増えた、と言うほどではありません。



放射線とは何だろう10 に行く

放射線とは タイトルに戻る